epilogue



 あなた一人を救うこともできないのならば、いっそ破滅すべきだった。そう思っていたのに、あなたは今更首を振る。私はあなたを傷つけて生きてきたのに。擦り合わせることが出来ない価値観だと思っていた。だけどあなたはもういいのだと笑った。私は自分自身を許すべきだったのかもしれない。責め続けてきたことを悔やんでも遅くはないだろうか。その白くこけた頬に手を伸ばす。あなたと私の間には、今、触れることすらも許されない膜がある。


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