prologue あの春の日、私の音があなたの息の根を止めたと言うのなら、もう一度で良いからその首筋を差し出してほしかった。色素の薄い肌も、日差しに輝く柔らかな髪も、屈託のない笑顔も、私の名を呼ぶときのその細められた双眸も、春のような声も、何もかもを愛していた。 BACK NEXT